関西系の山口組が関東系の住吉会や稲川会を凌駕する勢力を持ったのはその武闘性ゆえだ。一和会加茂田組の若頭が堅気になった後、筆者に「山口組がケンカに強かったのは、平時から敵対する可能性のある組幹部の事務所、立ち寄り先をコンピューターに入力していたからだ」と打ち明けた。3人1組で偵察チームと実行チームをつくる。3人1組にするのは「やるか、やらないか」判断に迷わないようにするためだ。2人だと意見が分かれると決められないが、3人だと必ず意見は2対1に分かれるので「やるなら、やる」と踏ん切りがつく。偵察チームは実行チームがきちんと襲撃するか見届ける役目も務める。実行チームには特別な山菱のバッチを与えることでエリート意識を植え付ける。特別な山菱のバッチを手に入れたい命知らずの若い組員の志願が相次ぎ、武闘派・山口組の原動力になっていた。

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