G:
最近はいろんな技術を投入した映画が続々と作られていますが、最近見たオススメの作品などありますか?

大友:
映画ですか……見なきゃいけないんですけど、近ごろあまり見ていなくて(笑) 最近だと「岩波映画の1億フレーム」というDVD付きの本があって、羽仁進監督の「絵を描く子どもたち」というのを見ましたね。羽仁監督は「教室の子供たち」という作品も撮ってるけど、昭和30年くらいの小学校を舞台にしていて、入学式の最初のときから教室にずっとカメラとカメラマンを置いているんですよ。そうすると子どもたちがだんだんその環境に慣れてきて、カメラを意識せずに生き生きと授業を受けたり絵を描いたりしている。それを、みんなが慣れたあたりから撮り始めていて「これ、よく撮れたなぁ」と思いました。

もう1本は高村武次監督の「佐久間ダム」っていう、静岡県の天竜川に佐久間ダムを造るという戦後初の大規模工事の記録映画があるんですけど、これも面白かった。昭和30年に行われた工事を全編カラーで撮影していて、素晴らしいと思いました。ダムができる前には峡谷があって、そこに発破をかけるところから始まるんですけど、谷を全部壊して川の流れを止めて、それから穴を掘っていって岩盤まで行って、岩盤をみんなで磨いているんですよ。あれはすごい、面白いですよ。

G:
なるほど、そんな本が出ていたんですね。

大友:
教育映画というより国策映画に近いんだけど、上映したら結構ヒットしたらしくて、やっと今、この素晴らしいものがDVDに収録されているんですよ。

G:
話を聞いているだけでも非常に面白そうです。

大友:
めっちゃくちゃおもしろいよ!ほんとにおもしろい。その辺のつまんない映画を見てるよりよっぽどいい(笑)、すごいよ。みんなが知らないだけで面白いものというのはいっぱいありますよ。岩波じゃないけれど、昔からNHKの教育テレビで教育用映像のコンクールみたいなものをやっていて、地味な粘菌がどうしたこうしたとか、じわーっと動いていくやつとか、大好きだからよく見てるなぁ。あとは深海生物とか。この前のダイオウイカは素晴らしかったね。

G:
あれはすごかったです。

大友:
ああいうのが好きなんだよ。

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