Facebookにプロフィール写真が何枚あるか、友達が何人いるか、それでもビッグ・ファイブの性格判断はできます。さらにスマホはもっとその人のことがわかります。「無意識のときまで、ずっと性格判断テストの答えを埋めてるようなものだ」とコジンスキー博士はうまいこと言ってますけど、今はかつてない情報量でデジタルのプロフィール情報は蓄積されており、まさに博士にとっては天からの恵み。しかし、博士のサイコメトリクス分析は、行動から性格の逆引きができるので、使い方を一歩間違えると心を操作できてしまう。それに気づいてから博士は論文に、「これは人間の幸せ、自由、人生すら台無しにする恐れがある」と警告を添えるようになったんですが、誰もその真意を理解する人はいませんでした。そして2014年はじめ、ある会社に頼まれたということで同じケンブリッジ大学のAleksandr Kogan心理学准教授からアプローチがありました。例のデータセットが欲しいというんですね。会社の名前はなかなか教えてくれなかったんですが、やっと名前を聞き出したら「SCL」とのこと。ググってみたら「選挙管理代理店」とあります。所有者がだれで、子会社がどこで、というのもよくわからない会社ですが、各国でいろんな心理分析ベースのプロパガンダ活動を行なっており、ここからアメリカ大統領選に向けて2013年にスピンオフしたのが「ケンブリッジ・アナリティカ」というわけです。

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